3組に1組の離婚率のマジック

こんにちは
良縁コンシェルジュ町田・佐野です

今日の話題は「離婚率」のマジックについてです

よく「3組に一組が離婚している」と耳にしませんか?
本当にそうでしょうか?

あなたの周りでそんなに離婚していますか?

していないですよね

数字のマジックがあります

3組に1組の離婚率の計算式は
「その年の離婚数÷その年の結婚数✖100」です

例えば厚労省令和3年人口動態統計」では
令和3年の結婚数は501,138 離婚数は184,384
184,384÷501,138✖100=36.7%となります

なるほど3組に1組に近い数字です

でも、ここにマジックがあるのです
結婚数も離婚数は令和3年2021年一年間の結婚・離婚した数です
離婚した人たちが全員2021年に結婚したわけではありません
2021年に結婚した人も80年前に結婚した人も含まれています

なので、結婚した人のうちどの位が離婚したのかを正しく割り出そうとしたら、80年前に結婚した人が1年後に離婚した比率、2年後に離婚した比率、80年後に離婚した比率・・・
と追っかけなければなりませんが、そんな統計を取ることは困難を極めるでしょう

それでは、「離婚率」の統計は無いのかというと人口動態統計にあります

人口1000人あたりの離婚件数を表した数値です
それによると2021年の離婚率は1.50件です
ちなみに同様の計算式の婚姻率では4.1件です

1000人あたり1.5件の離婚だと納得できそうですね

さらにこの離婚率の推移を見てみると・・・

1951年~1971年まで1.0未満
1971年~1992年まで1.5未満
1993年~1998年まで2.0未満
1999年~2009年まで2.0超過※2008年は1.99
2008年以降右肩下がりで2021年は1.50でした

93年~98年は離婚率がピークを迎えた後は減少しています

戦後からの統計を見ていくと、離婚率が著しく増えていることはないということです

一方の婚姻率は違ってきます
残念ながら右肩下がりであります

果たして2022年の統計がどうなるか気になるところです
コロナ禍を反映して上昇しているとは思えないです

ただし、最近はコロナが落ち着いてきて婚活も活発になってきましたから、2023年は反動で婚姻率の上昇が期待できると思います

今日は「離婚率のマジック」についてご紹介しました
ワンフレーズに踊らされないように、何が正しいのか見極めるようにしましょうね


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