「3組に1組が離婚」は違います

私が結婚相談所を開業したころ、「離婚率は3組に1組」という数字を信じたことがありました
今でも、まことしやかに語られる離婚率
ちょっと考えれば分かることなので、今から思えば恥ずかしい話です(^^;

では何が違うのかご説明いたします
「離婚率は3組に1組」の計算式はこうです

「同じ年に離婚した組数÷同じ年に結婚した組数✖100」
⇒2020年に離婚193,253÷2020年に結婚525,507✖100=36.7%

 

この計算式だと36.7%もの夫婦が離婚していることになります

でも、周りでそんなに離婚していますか?

あり得ないですよね?

この計算式での離婚件数については「過去に結婚した夫婦も含まれている」のです
1961年に結婚した人もいれば、2019年に結婚した人もいます

つまり2020年に結婚した夫婦のうち何件が離婚したかという計算式ではないのです

もしこうした計算式で出すのであれば、

1961年に結婚した夫婦が1961年に離婚したのは何件
1961年に結婚した夫婦が162年に離婚したのは何件
と毎年、追いかけていく必要があるでしょう

でも分母になる何年に結婚したか分かる数字はないので計算は不可能です


では「離婚率」の統計値はないのか?というとあります
厚労省「人口動態統計」です

人口1000人あたりの離婚件数が発表されています

「年間に離婚届が出された件数÷人口✖1,000」

その離婚率は「2019年は1.69」でした

人口1000人あたり1.69です

2001年の離婚率は2.27

2005年の離婚率は2.08

2010年の離婚率は1.99

2015年の離婚率は1.81
2018年の離婚率は1.68
2019年の離婚率は1.69

2019年は前年よりわずかに上昇しましたが、この20年近くで離婚率は減少傾向です


なので、「3組に1組が離婚しているから結婚しても意味がない」なんてことはありません

むしろ、この1年間に相談に来られる方や結婚された方のお話しを聞くと、「コロナ禍でパートナーが欲しい」という声が多いのも事実です

東日本大震災の時にも「震災婚」という言葉が一時的に話題になりましたが、災害が起きると、一人では生きているのは不安という気持ちが高まるのではないかと思います


やはり、結婚していて良かったと思えるのは、何か不安なことが起きたときに相談できる、一緒に側にいてくれる人があるということがあります

もちろん、結婚して幸せを実感することは山のようにあります

家族は宝です

みんなで幸せになりましょうね

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