夫と妻の呼び方

先日、朝日新聞に、人前で自分の夫と妻の呼び方をどうするかの議論が掲載されていました

この問題、深く考えている方は少ないように感じますが、実は大切な話です

「旦那」「主人」「夫」

「嫁」「家内」「女房」「カミさん」「奥さん」「妻」

「旦那」は、パトロン的な意味合いがあるので、他人に自分の夫をパトロンと言っているようなことになります

「主人」は、家長を意味して、妻は夫に使える上下関係が強いので、戦前の家父長制度に適用される言葉。かなり保守的で現代にはそぐわないのですが、他人にへりくだって言っているように伝わるので、多くの人が使っているのが現実でもあります
私の妻も人前では、私を「主人」と言っています
また、私も女性の方に「夫さん」と呼びにくいので、便宜上「ご主人」と言っています

 

「嫁」は、夫の家に嫁いできた「息子の妻」なので、夫が嫁さんと呼んでいると変なことになってしまいます
芸能人が、よく他人の前で「うちの嫁が・・・」なんて言い方をされる方を見かけますが、これって、「うちの息子の妻が」と言っているようなもので正しい使い方ではありません

ただし、現実的には、「主人」と同じように他人の前でへりくだって使っているニュアンスが強いので、本来的な「嫁ぐ」という意味から外れて使われているのだと思います

「家内」は、専業主婦のように妻は家にいて守るような家父長制度の意味合いが濃くなるので、現代には合わない使い方です

「奥さん」は、他人が妻のいる夫に対して言うものであって、夫が自分の妻のことを「奥さん」と呼ぶのはおかしな使い方になります

「女房」は、宮中の使用人の部屋を表す言葉なので、妻を使用人と見ていることになってしまいます


「カミさん」といえば、刑事コロンボで、コロンボが「うちのカミさんがね」とよく使っていました
カミさんは「お上(かみ)」であり、自分より目上の人への敬意が表現されています
妻を立てて自分が下に見せる、妻の尻に敷かれている効果があります

家父長を好む人からみたら許せない表現かもしれませんね

 

さて、改めて、人前で自分の夫と妻についてどう呼んだらよいと思いますか?

やはり、夫と妻が一番良いと思います

ちなみに、もっと困るのは、他人の夫と妻をどのように呼べばよいのかです


これもまた「夫さん」「妻さん」が正解になるのですが、あまり使われていないのでピンとこないですよね


でも、みんなで使うようになれば慣れてくると思います

夫と妻の呼び方、難しいですね~


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