本当の婚姻率と離婚率のお話し

皆さんはよく、日本の3組のうち1組が離婚しているというお話を耳にされると思います

私も以前はそのように伝えていましたが、いまは使わないようにしています

というのは誇張されていると考えるからです

ちまたで言われる3組というのは、「その年の離婚数÷その年の婚姻数」から算出したものです
直近(2018年)の「婚姻数は590,000件」「離婚数は207,000件」なので35%


本来ならば、「その年の婚姻したカップルのうち何組が離婚したのか」という数字のほうが正しいと思えるからです
残念ながら、そうした統計はありません。それを追っかけるデータがあったらすごいと思います

それでは、他に「離婚率」の数字はどこかにないのか?
調べてみますと、厚労省の「人口動態統計総覧」にあります

この統計値も、「その年の離婚数÷その年の婚姻数」という計算式ですが、「人口千人あたり、何人が婚姻・離婚しているか」を表しています

この統計によりますと「婚姻率は4.7」「離婚率は1.66」です
それを表したのがご覧のグラフです

「婚姻率」は1972をピークに、1973年~1989年まで減少し続けました
バブル経済破綻後にやや持ち返しましたが2000年代に入ってから緩やかに減少傾向が続いています

一方の「離婚率」は、1999年から10年間は離婚率が「2」を超えていましたが、2011年以降は減少傾向で直近値では「1.66」でした

細かいことは別にして、グラフを見ていただければ、婚姻数が高かった頃と離婚数も緩やかに減少しているということは一目瞭然ですね

さて、戦後の高度経済成長時代の婚姻率は8~10ととても高いですが、離婚率は1未満です。婚姻率と離婚率の差が大きいですね

私の両親がそのころに結婚しているのですが、その当時は結婚すると専業主婦になるのが圧倒的に多かったので、結婚生活に不満があっても離婚したら仕事も見つからないので、我慢を強いられてきた女性が多かったのでしょう
男女雇用機会均等法が施行されて女性も一人で生きていけるようになりだして、1980年代から離婚率が上昇していったのもその表れだと思います

そもそも3組に1組も離婚していることに実感はありますか?
そんな話ばかり耳にしていたら、結婚する気持ちにならないのも無理はありませかん

実際は、離婚率はそれほど高いものではありません
残念ながら離婚された方も再婚して幸せになっている人も数多くいます
婚姻数は確かに緩やかに下がっていますが、「結婚した人たちは幸せに生活されている」のが正しい数字です

だから結婚生活に悲観しないでくださいね~(^-^)

 

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