以前ご紹介した女優・浅野温子さん著「わたしの古事記」を読んでみて、神様も人間と同じように不完全なんだということが理解できました。
「古事記」に登場する神様たちは、
最初から全知全能の神様というわけではありません。
例えば縁結びの神様で有名な大国主大神「オオクニヌシノオオカミ」
子供のころは「オオナムチ」と呼ばれていました。
幼くして別れた母「サシクニワカヒメ」への想いが強くなり、
「幻影の女性＝絶対的な理想の女性」として、
「ヤカミヒメ」からのプロポーズを断っています。
大人となった「オオクニヌシ」は、
「スサリヒメ」に一目ぼれして駆け落ちしてしまいます。
怒った義父「スサノオ」は強烈な試練を与えますが、
幾多の困難も乗り越えて夫婦として認められます。
晴れて夫婦水入らずで落ち着くかと思えば、
「オオクニヌシ」は初恋の「ヤカミヒメ」を呼び寄せて結婚します。
「ヤカミヒメ」は正妻の「スセリヒメ」の嫉妬を恐れて
子供を置いて実家に帰ってしまいます。
「オオクニヌシ」は一目ぼれでうっかり結婚してしまったのかもしれません。
「オオクニヌシ」が縁結びの神様と知られる所以の一つには、
恋多き神様ということも関係しているようですが。。。
さて、婚活におきかえて考えてみれば、
神様ですら、いろいろな経験をしてご縁をいただくのですから、
私たち人間も、いろいろな異性に交際を申し込んでみて、
たくさんお付き合いをしてみることこそ、
ご自身に合ったご縁が結ばれるのではないでしょうか。
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