NHK「仕事と子育て 女のサバイバル2013」

皆さん、こんにちは(^_^)

 

またまた、NHKのお話しになりますが、

昨晩21時から

「NHKスペシャル・シリーズ日本再生

 仕事と子育て。女のサバイバル2013」

という番組を観ました。

 

「男女雇用機会均等法」から27年たった今、

働く女性は大幅に増えたものの、

出産と同時に退職する人は6割に及び、

女性の社会進出も、世界135か国中101番目

という低さにあって、 

 

・仕事と育児の両立が難しいこと

・保育施設の待機問題

・雇用の在り方

 

などについて、幅広くディスカッションされていました。

 

「婚活」という言葉をつくった白河桃子さん、

ポピンズ代表の中村紀子さん、

日産自動車CEOの志賀俊之さん、

デーブ・スペクターさん、富永 愛さん、

評論家の宇野常寛さんなどが出演していました。

 

興味深い討論の中には、

 

「3歳までは母親が子育てに専念しないと、

問題を抱えて成長してしまうという3歳児神話」

を説く年配男性もいました。

さすがに驚きですが(笑)

 

核家族化で仕事と育児を両立することが無理なのだから、

社会全体で子育てに関わる仕組みが必要

との意見が大勢を占めていました。

 

都市部の待機児童問題では、

妊娠中に保育施設探しを始めていて、

体調を崩してしまったお母さんの話しもあって、

相当に深刻な状況にあります。

 

横浜市では不認可保育施設に対して

市が助成金を出して援助したり、

速やかに施設を増やしたり

保育の相談に乗ってあげるコンシェルジュを置くなど

きめ細かい対応で待機児童問題に取り組んでいます。

 

日産自動車は、

新車開発に女性の意見を積極的に取り入れたり、

社内に保育施設を設置したりして、

女性の力を活かしています。

 

三菱化学の本社においては、

効率の良い仕事の仕方を広めることで、

定時上がりに取り組んで、

男性が家事や育児に関われるように配慮しています。

 

私も、自然食品販売チェーン店の本部で

人事に長く携わっていましたので、

いろいろと反省しながら番組を観ていました。

 

短時間勤務制度を使いやすくしたりしましたが、

一店舗あたりの人員が少ないことから、

思い切った改革ができなかった苦い思い出もあります。

 

産休、育休の女性が気持ちよく働いていけるには、

どうしたら良いのか答えが見つけられませんでした。

 

世の中の中堅企業は、

いずこも同じ悩みに直面していると思います。

 

そこで重要なポイントになるのは、

夫の家事・育児に対する取り組みです。

 

今の日本社会では依然として、

家事・育児は女性がするもの

という考えが根強くあります。

 

核家族にあって女性にだけ任せているようでは、

仕事と育児の両立は困難です。

 

少子高齢化が深刻になるにつれて、

男性には育児・家事への積極的な関わりが、

企業には男性が気持ちよく関われる支援づくりが、

求められています。

 

ところで、

評論家の宇野さんが

白河さんやポピンズの中村さんに

言った意見が気になりました。

 

「白河さんや中村さんのように、

自分を変えて進んでいけるような女性は少なくて、

ほとんどの女性は自分を変えられないでいるから、

これだけ苦労しているのではないか」

という意見でした。

 

私もこの意見に賛同します。

テレビに出られる成功している女性は少なく、

夫婦共働きの核家族にとっては、

妊娠がわかった時点で

仕事をどうするのかという現実に直面して、

自分の生き方を変えようかと考える余裕はありません。

 

社会全体で子育て支援をしていくことが必要です。

 

婚活中の男性の皆さん、

決して他人事と思わずに

このテーマに向き合って

婚活に努めていただきたいと願います。

 

女性の皆さんも、

高学歴・高年収だけで男性を選ばずに、

家事・育児に協力しあっていける男性を求めることが大切です。

 

良縁コンシェルジュ町田

アイマリッジカウンセラー

佐野浩一